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中国製衣料品のホルムアルデヒド残留問題について

肌に直接触れる衣料品で気になる場合は、
着用前の水通しをお勧めします

 
 
平成 19年 8月 23日
 
   
 

平成 19年 8月 20日、ニュージーランドの放送局の調査で、中国製衣料品の一部に非常に高いホルムアルデヒド濃度のものが発見されたと報道され、日本国内でも 「中国製衣料品は大丈夫なのか」 と不安の声があがりました。

当連合会にも、多くの消費者の方から問い合わせをいただきましたので、消費者保護の観点から、ウェブ上でも情報を公開させていただきます。

結論から申し上げます。一般論として、ホルムアルデヒドは非常に水に溶けやすい化学物質のため、万一不安を感じられた場合は、水洗い不可の製品を除き、一度水に通していただければ、溶け出して流れてしまい、ほとんど問題なく着用できますので、ご安心ください。

詳細は、以下をお読みください。

  1. ホルムアルデヒドとは?

    ホルムアルデヒドは有機化合物で、その水溶液はホルマリンと呼ばれます。接着剤などに多く使用される物質ですが、粘膜を刺激しやすく、その蒸気は呼吸器系、目、のどなどの炎症を引き起こすといわれます。また、皮膚や目などが高濃度の水溶液 (ホルマリン) に接触した場合は、激しい刺激を受け、炎症を生じます。

    多くの新建材にも使われており、いわゆるシックハウス症候群の原因になるとも言われています。また、最近は発がん性も報告されています。

    しかしながら、多くの食品に天然のホルムアルデヒドが含まれているという事実もあり、とくに干ししいたけではその濃度がかなり高くなっていますが、人体に影響するほどのものではないとされています。

  2. ホルムアルデヒドと衣料品

    ホルムアルデヒドは、漂白剤に含まれる場合があり、また、生地にハリを持たせる加工や防カビ、防しわ加工にも用いられることがあります。さらに防虫剤にも使われることがあり、衣料用防虫剤の臭いを総称して 「ナフタリン臭」 のほか 「ホルマリン臭」 ということもあるように、日常生活と切っても切れない深い関係のある物質です。

    衣料品の加工に使う場合は、通常はその残留濃度が人体に影響しない程度に、低く抑えられています。とくに、ベビー服では、ホルムアルデヒドが少しでも残留していてはならないという規定があり、流通過程で周囲に存在するホルムアルデヒドを吸収しないように、ビニール袋に入れて販売されることになっています。

    まれに皮膚の過敏な人は、ホルムアルデヒドの多少残留する衣料品を着用した場合、皮膚に直接触れた部分で、赤くかぶれたり、湿疹などの症状が現れる場合も報告されています。

  3. 消費者のできる衣料品のホルムアルデヒド対策

    ホルムアルデヒドは非常に水に溶けやすい物質のため、肌に直接触れるような衣料品で水洗い可能なものは、一度水に通せば、ほとんど水に溶け出して流れてしまいます。一般論として、直接肌に触れる衣料品、肌着やTシャツなどは、一度水通ししていただければ、ほとんど問題なく着用できます。

    また、衣料品を購入される場合、皮膚の過敏な方は、刺激臭のあるものはお避けください。

    既に購入された商品がホルムアルデヒド残留濃度の高い疑いがあり、水洗い不可の場合は、風通しのいい場所に長時間つるしておけば、空気中に発散して、残留濃度がある程度低下することがあると考えられます。

  4. 日常の心がけ

    ホルムアルデヒドは、新建材やじゅうたんなどから発散しやすいため、都市生活空間にはごく普通に存在する物質で、空気を介して容易に他のものに移る (移染する) 性質があります。高濃度になると、過敏な人は体に異常を感じることがありますので、お部屋に常に新鮮な空気を取り入れるように心がけましょう。また、衣類は時々風通しのいい場所で風を通すことをお奨めします。

    ホルムアルデヒド対策に限らず、直接肌に触れる衣類は、着用される前に一度水洗いすることで、清潔で肌になじみやすくなります。

    ベビー服はせっかく流通段階では他からのホルムアルデヒド移染を防ぐため、ビニール袋に入れて保護してありますので、袋から出した時点で移染を受けないように、ホルムアルデヒドが高濃度な環境を避けて取り扱い、大人の服と接触させて保管することもお避けください。
 
 

参考リンク

 

ホルムアルデヒド (Wikipedia)

ホルムアルデヒドとは

繊維製品のホルムアルデヒドについて

   
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